←この画像は手書きだと思いますか?
それともイラストレーターで描いたものだと思いますか?
マンガ的なイラストを描く時に、
『描き文字』もイラストレータで扱えるのか。
話ですが、イラストレーターの方が便利なケースは多いです。
まず基本的な原理として、イラストレータというソフトは、
切り絵の要領でデータが作られていますから、
位置をずらしたり、拡大縮小や変形を後から加える事がカンタンです。
絵は上手く描けたけど、描き文字で失敗した、
というようなときに、描き文字だけやり直す、
というようなことがカンタンなんですね。
では、その基本を抑えて描き文字の描き方に移りましょう。
まずは、実際に手書きで描いた文字をトレースして使う、
という方法です。
そもそもこれは手書きで描き文字が描けないと使えない、
ということもありますが、上手い字がかけるまで、
何度でも別の紙でやりなおせるという利点があります。
イラストに直接、描き文字を描くと一発勝負になってしまいますが、
別の紙に描いた文字をトレースして、イラストレーター上で貼付ける方法だと
「ヘタな鉄砲も数打ちゃ当たる」のでリスクが少ないです。
そしてこの方法を応用すると、
そもそも自分で描かなくてもいいことに気付きます。
要はすでに市販されているマンガの描き文字をトレースして、
まぁ、ちょっと変形させるなりして持ってくることも可能です。
あっちこっちのマンガから描き文字をもってきて、
トレースして変形すれば使い回しも効きますし、
そうしているうちに本当にかけるようにもなっていきます。
しかし例えばトレースする描き文字に筆字やパステルの風合いを出したい場合、
ペンツールでのトレースでは難しいということがあります。
筆文字のかすれた部分を手でトレースするのは大変ですよね。
そんな時に使うのが、オートトレース機能というものです。
その名前のとおり、トレースを自動的に行なうツールなんですが、
画像をかなりアバウトにしかトレースできないんで、
ロゴなどをきっちりトレースするには向いていません。
そのかわり、手書きの文字やイラストなどをトレースするときには、
そのアバウトさが逆に「手書きらしさ」を演出するのに効果的だったりします。
ただこのオートトレース機能、イラストレーターにもツールとしてあるんですが、
精度や使い勝手の部分で、かなり貧弱なんですね。
ですのでデザイン会社では、イラストレーターと同じアドビ社から出ている、
オートトレース専用ソフト
「AdobeStreamline(アドビストリームライン)」を使います。
Adobe Streamline 4.0J Windows版
Adobe Streamline 4.0J Macintosh版
カンタンなオートトレースであればイラストレーターだけで充分ですが、
筆文字なんかだと、かすれているところも全部トレースしないと、
雰囲気がでてこないので、ストリームラインでないと難しいでしょう。
ちなみにDTPの会社であれば、必ず持っています。
イラストをバリバリ描いていきたい方には必須になると思います。
が、このソフト2万円くらいはしますので、
そのあたりがネックなんですよね(^_^;)
さて、タイトルカットの「ブホッ」ですが、
これは手書きで描いたものをオートトレースしたものでしょうか?
答えは「半分YESで、半分NO」です。
実は描き文字には「イラストレーターならでは」の、
便利な描き方があるんですね~。
それをご紹介します。
が、しかし記事が少し長くなってしまいました。
続きは次回、ということで(^O^)/
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