ご存知の方も多いと思いますが、IllustratorとPhotoshopは別のソフトではありますが、
一緒に使うケースが非常に多いソフトです。
人によってはこの2つは同時に覚えないと意味がないと断言する人もいます。
それは必ずしも事実ではありませんが(Illustratorだけでも十分使えますが)、
そう言っても過言ではない程に一緒に使われる事が多く、
特にデザイナー等、仕事で使う人であれば必ず両方覚えています。
そして、同時に覚えると、両方が非常に楽に使えるようになります。
もちろん中には予算の関係でIllustratorしか買えない、というケースもあるでしょう。
ですので、このサイトでは原則Illustratorさえ持っていれば学習できるように、
なるべくPhotoshopがなくてもできることだけを記事にしていくつもりですが、
持っているんであれば、Photoshopから覚える方が色々都合がいいので、
最初にPhotoshopの話をしようかと思います。
Photoshopを最初に覚える理由は、トレースの下絵を取り込めるようにすることです。
トレースとは、完成している絵などを下絵にして、上からなぞるようにして写し取る作業です。
完全に作業ですので、絵心もデザイン能力も必要ありません。
必要ないので、とにかくソフトを使ってみることが可能になるわけです。
そして使えば覚えます。非常にシンプルな理屈です。
覚える上で、下絵をトレースして覚えるのは、一番手っ取り早い方法です。
下絵なしでいきなり絵を描こうと思うと、「イラストレーターの使い方」と、
「絵を描く技術」を同時に勉強することが必要になってしまいます。
お得なようでもありますが、間違いなく混乱します。
「え~っと、あれぇ…。なんかこの絵、歪んでみえるなぁ…。どこがおかしいんだ?
どこが変なのかがわからない…。この線が曲がってんのかな?ここ直してみよう。
ここ直したいんだけどって、あれ?この操作ってどうやるんだっけ?」
…ぐだぐだです(笑)
車の運転をしたことがある人ならわかると思うんですが、
車の運転も同じで最初のうちは
「え~っと、まずはブレーキ踏んで減速してから、ハンドル回して、
っとその前に方向指示器か!方向指示器、方向指示器はどこだ?」
みたいなはずなんですよ。
それがそのうち、何にも考えなくても運転できるようになっている。
全ての動作が一連の流れになって、無意識で操作できるようになっている。
少なくともそうなっていないと、例えばナビを見ながら運転するとか、
会話を楽しみながらドライブするとか、
そういうことは危なっかしくてできないわけです。
なので、車の運転を完璧にして、無意識でできるようになってから、
ドライブコースを考えながら走ったり、会話を盛り上げながら走ったり、
というような練習をすべきなんです。
同じように、「考えながら絵を描く、創造する」という、難しいことをする前に、
Illustratorを完璧にしておく必要があります。
絵が描けない段階で、「絵を描く動作を練習する」には、トレースが一番です。
なぜならトレースは、できあがってる絵をなぞって写し取る作業ですから、
動作だけで言えば、実際に絵を描く時と全く同じ機能を使って、同じ動作をするからです。
そしてトレースをするには、トレースする為の元の絵、下絵が必要。
下絵をパソコンに取り込むのはスキャナーとPhotoshopです。
というわけで、Photoshopの操作の基本から勉強しましょう。
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